21 Jun 2023 Blogpost

イベントレポート: 世界環境デー2023

#

2023年6月、UNEP国際環境技術センターは世界環境デーにあたり、ウェビナーや海遊館との共同イベントを開催しました。「プラスチック汚染への解決策」をテーマとした今回の世界環境デーでは、世界各国で様々なイベントが開催され、プラスチック汚染のない社会の実現に向け、汚染問題に関する理解を深め、意識を高め、行動を喚起し、個人や組織を動員することを目的に実施されました。

1. ウェビナー

「プラスチック廃棄物への取組: 循環型経済への移行を推進するための世界的進展"

UNEP-IETCは、廃棄物管理の側面からプラスチック汚染対策の取組むべく、2023年4月より日本政府の資金援助を受けて「持続可能なプラスチック廃棄物管理に関するプロジェクト」を実施しています。今回、当センターでは、持続可能性のための環境的に配慮した廃棄物管理の推進を専門とする機関として、プラスチック汚染に特に焦点を当てたゼロ・ウェイストに向けた世界環境デーウェビナーを開催し、59の国と地域から129人の方にご参加いただきました。

プラスチックに関する政府間交渉委員会(INC)のジョティ・マトゥール・フィリップ氏、パキスタン気候変動・環境調整省のザイガム・アッバス博士、セブン&アイ・ホールディングスの釣流まゆみ氏、上勝ゼロ・ウェイスト・センターの大塚桃奈氏、E[co]workの共同設立者でありEmpaの準研究員であるデア・ウェリル氏といった主要な講演者にご登壇いただき、プラスチック廃棄物汚染への対応と循環型経済アプローチの推進に関する専門知識とイニシアチブを共有しました。

ウェビナーのハイライトはUNEP-IETCのYouTubeチャンネルで近日公開予定です。

webinar

2. アウトリーチイベント

「世界環境デーイベント 海ゴミはどこから?集めよう、調べよう、考えよう!」

6月11日、世界環境デーのイベントとして、大阪の大型水族館「海遊館」において、UNEP-IETC・海遊館・NPO法人大阪海さくら・地球環境センター・大阪市環境局が協働した体験型環境学習イベント「海ごみを集めて、知って、考える」を実施しました。

photo2photo1photo3

参加者らは、世界のごみの実態や、ごみが大阪湾の海にたどり着くまでの流れと原因、そして海の生き物への影響などを、UNEPNPOの講座と岸壁付近のごみ清掃と観察を通じて学びました。海で暮らす生き物を知ることで、ごみの削減や環境保全の大切さ、そして自分ができるアクションを考える機会を提供することが出来ました。 

                                            photo3

 

3. 資料

"プラスチック汚染をなくそう 実用ガイド"

世界環境デーの一環として、UNEPはプラスチック廃棄物に関する包括的な実践ガイドを公開しました。このガイドは、個人・NGO・地域団体・科学・教育団体・政府・自治体・企業等、広く多くの人をターゲットに作成されました。プラスチック汚染に関する総合的な情報を提供し、問題の規模、解決策、プラスチック汚染がもたらす影響などを説明しています。

英語と日本語を含む9ヶ国語で公開されている本ガイドブックは、より幅広い読者へのリーチを目指し、世界規模でのプラスチック廃棄物管理に対する認識と理解を目指しています。

ダウンロードはこちらから

cover1            cover2