
2025年7月3-4日、ブリュッセル - UNEP(国連環境計画)と欧州委員会が共同で進めるプロジェクト「水環境におけるプラスチック汚染源と漏出の特定・定量化 (Identifying and quantifying plastic contaminant sources and leakages into the aquatic environment) 」の第2回作業部会会合が、ベルギー・ブリュッセルの国連ハウスにて開催されました。
この会合には、技術アドバイザー、統計学者、研究者、国際機関の代表など約20名の専門家が参加し、水域に流出するプラスチック汚染源の特定と追跡を行うための実用的なツールキットの開発を共同で進めました。
基盤の強化
初日は、ツールキットの概念的枠組みの精緻化に焦点が当てられました。参加者は、生産、消費、拡散汚染(例:タイヤや履物からの排出)、および廃棄物(固形・排水)などの主要な汚染源カテゴリーの明確化に取り組みました。重要な議題の一つとして、分析における重複や二重計上を避けるため、明確なシステム境界の設定が議論されました。
これらの議論は、データの入手可能性や制度的能力が異なる低・中所得国を含む多様な国情に対応できるツールキットとすることを目指して進められました。
技術的課題への対応
2日目は、ツールキットの技術的構成要素に焦点が移されました。専門家は、固形廃棄物や排水からのプラスチック漏出量の推定手法の改善方法を検討し、ライフサイクルの各段階における現実的な漏出係数の設定に取り組みました。
また、特に非公式・未回収の廃棄物に関するデータ不足の問題にも取り組み、既存の統計システムを補完する、モジュール型で柔軟性のあるアプローチの必要性が強調されました。こうしたアプローチは、各国が国際的な条約交渉に参画し、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた進捗をモニタリングする上で重要な支援となります。
パートナーの視点
パートナーシップの意義について、UNEPブリュッセル事務所の政策担当官ジャニル・モルダリエバ氏は次のように述べました:
「このプロジェクトは、戦略的パートナーシップが効果的であることの証です。科学、政策、実施が連携することで、環境の前進を実現できるのです。」
また、欧州委員会(環境総局)の政策担当官ゴルダナ・トピッチ氏は次のように語りました:
「この取り組みが、プラスチック汚染に対する長期的な解決策を構築するための、科学的根拠に基づいた強固な基盤づくりに貢献していることは心強いです。」
今後の展望
本会合の主要な成果として、ツールキットの構成が健全であることが確認され、残りの構成要素を最終化し、パイロット適用に向けた準備を開始するためのアクションマトリックスが策定されました。
この会合は、海洋および淡水環境へのプラスチック流出を削減するために、科学と政策をつなぐツールの重要性を改めて確認する場となりました。これは、より健全な生態系と持続可能な廃棄物管理の実現に向けた不可欠なステップです。
プロジェクトページ: EU funded project on Sustainable Plastic Waste Management
プロジェクトマネージャー: Felipe Dall felipe.dallorsoletta@un.org
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