ジェンダーと廃棄物

廃棄物セクターはジェンダーとは無関係であると考えられがちですが、廃棄物管理のほぼ全ての側面には、ジェンダー不平等とジェンダー規範が根付いています。

廃棄物セクターでは、性別による役割分担や固定観念に基づい分業が存在します。例えば、男性は、リサイクル可能な廃棄物の買い取りや再販など、より高い権限のある仕事に就けることが多いのに対し、女性は、ゴミ拾いや掃除、ゴミの分別など、低収入の仕事に限定されることが多いのです。また、フォーマルな廃棄物セクターにおいても、女性は、より所得が高く、意思決定を下す地位からは排除されているのが一般的です。また、インフォーマルな廃棄物管理活動が制度化されると、それまでこうした活動に無償やインフォーマルに従事していた女性は働き手から排除され、代わりに男性が雇用されるようになることが多くあります。

廃棄物分野でジェンダーを主流化し、女性の参加を促していくことは、より効率的かつ効果的な廃棄物管理のの実現につながります。女性は廃棄物管理サービスの家庭での主要な利用者であることが多く、また、廃棄物セクターでも様々な仕事に従事しているため、知識と専門性を有しているためです。より効率的で持続可能かつ公正な廃棄物管理へ向けて、女性は重要な変化の担い手なのです。また、ジェンダーは女性だけの問題ではないので、女性や少女だけでなく、男性や少年にも対話への参加を促すことが大切です。

ジェンダー不平等と廃棄物管理の関連性を認識することは、より持続可能で公平な廃棄物セクターを作るための鍵となります。

 

ジェンダーと廃棄物管理におけるIETC の活動

ジェンダーと廃棄物の関連に焦点をあて、廃棄物管理におけるジェンダー課題への認識を高めるため、IETCは長年にわたり様々な活動を行ってきました。

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